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きっとあなたも好きになるHOTEL WEDDING~プランナー編~

2022/4/27

Vol.1はウェディングプランナーの魅力についてご紹介!
今回はプランナー歴6年目の平田さんの「プランニング」についてお話しを伺いました。

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▼二人の言葉をそのまま表面だけでは受け取らない

竹田:
平田さんのプランニングスタイルを教えてください。

平田:
私はお二人のやりたい事や希望を聞いて、膨らませていくスタイルが自分には向いていると思っているので、お二人がやりたいと思った理由やきっかけまで聞きます。

「感謝を伝える結婚式にしたい」とご希望をお伝えいただいた時は、一番感謝を伝えたい人は誰なのか、どんな気持ちを伝えたいのか、伝える方法は言葉なのか贈り物なのか、など掘り下げて確認をします。

竹田:
すぐに答えるのは、ちょっと難しそうですね。

平田:
初めから明確に答えられる方は少ないし、すべてに対してこだわりのある言葉が出てくる必要はないと思っていて、なんとなくの回答でも良いので教えてほしいです。

私が質問をしたことによってお二人が気づいた気持ちが結婚式を作るピースになっていくと思っています。

あとは、お二人が選んだ理由を話す時の言い方や、どんな言葉を使って伝えてくれたか、というところも気にかけます。

こういう言い方をするってことは、こう思っているのかな?と想像して、確認して、お二人と自分のズレをできるだけ修正していきます。

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▼きっかけをくれたのはお客様

竹田:
どうしてお二人のことを深く聞くようになったのですか?

平田:
プランナーになったばかりの頃は、お二人の希望を聞いてそれをほとんどそのまま取り入れるというプランニングをしていました。

でもとあるお二人が考えるきっかけをくれました。

そのお二人はいつもニコニコしていて「次回までに決めてきてくださいね」と資料を渡すと、必ず決めて来てくれて、結婚式の準備はスムーズに進んでいる印象でした。

結婚式の当日、滞りなく結びを迎える最後の新郎謝辞で「結婚式の準備期間はお互いの意見が何回もぶつかりました。本当に結婚式ができるのかなと思うこともあったけど、夫婦は意見をぶつけ合って成長していくんだと知ることができました。」とお話しているのを聞いて

「全然私の知っている二人じゃない!」と衝撃を受け、自分は本当の二人を引き出せていなかったという経験が残りました。

その後に外部の研修で凄腕プランナーの話を聞く機会があって、そこで「なんで二人がこう思ったのか、理由やきっかけを聞いていますか?」と聞かれて
「あの時、私が本当の二人を引き出せなかった理由はこれだ!」と自分の中に残っていた経験と繋がりました。

このきっかけがなかったら、今も二人の希望をそのまま取り入れて、人気の商品をすすめるプランニングをしていたかもしれません。

最初に気づかせてくれたお客さんと、答えをくれた凄腕プランナーに出会えた私は、とてもラッキーだと思います。

そこからは、本心に迫るような質問を投げかけるプランナーがいれば、長い準備期間がより充実した時間になって、より良い結婚式が出来上がると信じてプランニングをするようになりました。

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▼準備期間はふたりの理解を深める時間

竹田:
充実した準備期間にしてもらうために、どんなことを意識していますか?

平田:
普段からお互いの本質的な部分を話し合っているカップルはあんまり多くないと思っていて、結婚式のことも仕事や日常のやらなくてはいけない事に追われてゆっくり考える時間を取るのは難しいと思っています。

だから私との打合せの時間はお二人が「しっかり話し合う時間」にしてほしいと思っています。

お二人が決めたことに「どんなところが気に入って選んだんですか?」と投げかけると、選んだ理由やお互いが思っていることなど、意外と共有されていないことが出てくるので、私との打合せの時間で解消してほしいです。

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▼ホテルスタッフとお客様をつなぐ

平田:
あとは、お二人が「こんなことしたい」と相談してくれた時に、実現が難しそうなことでもすぐにお断りしないようにしています。

ホテルには料理人や、サービス、撮影、美容など様々な分野のプロスタッフがいて、私にはない経験をしてます。

「誰かはお二人の希望を叶える方法やアイデアを持っているだろう!」と相談しに行くと、本当に思いがけないアイデアや参考になる過去の話を聞くことができます。

各専門スタッフもこだわりとプライドを持っているから、型破りな新郎新婦と私のアイデアを理解してもらうまでに時間がかかることもありますが、何度も会いに行って、直接話をするようにしています。

そうしているうちに、初めは「難しい」と言っていたスタッフもアイデアをくれるし、実際にやるときはすごくこだわってくれて、イメージしていたよりも良いものができることもあります。

スタッフが妥協なしで考えてくれるから、お二人の希望を叶えられない部分が出てくることもあります。
でも、こだわっているから叶えられない理由も明確で「より良いものにしたい」という熱量もあるから、お二人も納得して私たちに任せてくれます。

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▼ふたりだけの結婚式を作る

竹田:
平田さんの結婚式を作る上でのこだわりを教えてください。

平田:
お二人の希望や考え方を共有してもらっているから、「人気だから、定番だから」ではなくて「ふたりにぴったりだと思うから」と自信を持って提案をすることができます。

結婚式は、二人の結婚式であってプランナーの結婚式ではないので、二人が主体にならないと絶対いい結婚式にはなりません。

「二人はどんな事がやりたいのか」「どうしてそれがやりたいのか」を確認して作ることで、お二人とゲストのための結婚式になると思っています。

なので、私との打合せでは「どうしたらいいかわからないから、プランナーさん決めて」はありません。
もちろん提案やアドバイスはするけど、最後は絶対お二人に決定してもらうようにしています。

ちょっと突き放したような言い方に聞こえるかもしれないけど、とても大切にしていることです。

だからこそ"ふたりらしさ"が出て、人間味のある結婚式になります。

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